PCIT 認定トレーナーについて

日本PCITセンターのトレーニングは、PCIT Internationalのトレーナー・セラピスト認定制度に基づいています。

認定が必要な理由
PCIT Internationalの認定制度は、セラピスト、機関、第三者支払者から、PCIT提供者が治療を提供するための基準を満たしていることを証明する方法を求められてきたことに対応するために開発されました。認定は、PCITインターナショナルが国内および国際的にPCITを効果的に普及させるための一つの方法です。

PCIT Internationalは、経験的に支持されたPCITプロトコルの研究とトレーニングのための認定機関です。PCIT認定トレーナーは、PCIT Internationalから正式なPCITプロトコルの専門的なトレーニングとコンサルテーションを提供することを認可されており、PCITInternationalからセラピストとしての認定資格を得ています。

トレーナー認定を申請するにはどうすればいいですか?
認定を受けるためには、PCIT トレーナーは、「機関内トレーナー認定のためのトレーニング要件」に記載されているように、特定のトレーニング要件を満たす必要があります。
PCITの機関内トレーナー(Within Agency Trainer: WAT)トレーニングを修了している場合は、機関内トレーナー申請書に記入してください。

トレーナー認定のメリット
PCIT Internationalによって認定されたトレーナーは、治療効果の維持に役立つ多くのトレーニングを受けており、スキル基準を満たしています。認定されると、以下のようなメリットがあります。
・所属する機関内でPCITセラピストのトレーニングを行うことができるようになります。
  日本での事例:児童相談所内での認定セラピスト養成
         大学院修士課程でのPCIT認定セラピスト養成
PCIT Internationalのウェブサイトに掲載され、認定トレーナーとして国際的なデータベースに登録されます。日本国内では、PCIT-Japanのウェブサイトにお名前と実施施設が登録されます。
・PCIT International 認定グローバルトレーナーが主催するコールインアワーに参加する機会があります。
・他の認定トレーナーとのメーリングリストに参加することができます。
PCIT Internationalのウェブサイトから継続教育の機会にアクセスすることができ、PCITの最新情報を得ることができます。

機関内トレーナートレーニングの開始について
機関内トレーナー の申請者は、PCIT トレーナーの相談の下、卒業基準までに最低 2 つのケースを完了することを含め、認定 PCIT セラピストのすべての要件を満たしている必要がありあます。申請者は、認定PCITセラピストとしてのこれらの要件が完了するまで、機関内トレーナーになるためのトレーニングを開始することはできません。

認定トレーナーのレベルについて
PCIT Internationalのトレーナーはレベルによって活動の範囲と出来ることが変わります。
機関内トレーナー(Within Agency Trainer: WAT)は、そのトレーナーが所属する機関内ないし研究プロジェクト内でワークショップと直接スーパービジョンを中心としたセラピスト養成トレーニングが実施できます。
地域内トレーナー(Regional Trainer: RT)は、限定された地域の中で機関内トレーナーの育成と直接およびセッション毎スーパービジョン等によるセラピストトレーニングを実施することができます。なお日本においては、限定された地域内とは日本国内を指します。
グローバルトレーナー(Global Trainer: GT)は活動の範囲は国内に限定されず、地域内トレーナー、機関内トレーナー、認定セラピスト全てを養成することができます。

トレーニングの期間
機関内トレーナーの認定申請には、8時間ワークショップの受講後、1年間月1回以上のコンサルテーションと所定ケースのスーパービジョンが必要です。