機関内トレーナートレーニングのステップと費用

当センターのトレーニングは、PCIT Internationalのトレーナー・セラピスト認定制度に基づいています。トレーニングの詳細についてはPCIT-Japan及びPCIT Internationalのホームページをご覧ください。

資格申請条件
● 認定セラピスト取得者
または
● 認定セラピスト申請条件を満たしており、かつ下記条件を満たしているトレーニー
PCIT Internationalの認定セラピスト資格申請に先立ち、下記2つの条件がありますので、イニシャルワークショップ受講前にご確認下さい。なお、この条件は米国の状況に基づいて策定されたもので、日本の状況においては判断しにくい点もございます。ご質問や疑問については、office@pcittc-japan.comまでどうぞ積極的にお寄せ下さい。

  1. 精神保健衛生分野において修士号以上、あるいは諸外国において修士号と同等の学位を有すること。あるいは医師免許を取得していること。
    及び
  2. 自ら免許を有する精神保健衛生サービスの提供者である(例:免許を有する心理学者/カップル・家族療法家/カウンセラー/臨床ソーシャルワーカー等)こと。または、免許を有する精神保健衛生サービス提供者のスーパービジョンのもとに勤務していること。

機関内トレーナートレーニング
機関内トレーナー(Within Agency Trainer: WAT)は、そのトレーナーが所属する機関内ないし研究プロジェクト内でワークショップと直接スーパービジョンを中心としたセラピスト養成トレーニングが実施できます。
機関内トレーナートレーニングにも3つのステップがあります。

  1. 8時間(1日)PCIT機関内トレーナーワークショップの受講
  2. 1年間にわたり上級トレーナーに月1回以上のコンサルテーションとスーパービジョンを受けながらPCIT1ケースをスーパーバイザーとして修了する。この中には所定のスキルレビューが含まれる。
  3. 認定申請と修了テスト

ステップ1:8時間PCIT機関内トレーナートレーニングワークショップ
機関内トレーナートレーニングを開始するための大切なワークショップです。1日(8時間)集中してPCITセラピストの育て方を学びます。対面型、オンライン型いずれも可能ですが、Covid-19状況下ではオンライン型開催が主流となっています。

参加費用:原則1人80,000円(税別)
★実施状況により、変更する場合があります。
★受講後、Eyberg先生月例コンサルテーションに無料で参加できるようになります。

ステップ2:ケースコンサルテーションとスーパービジョン
トレーニングワークショップ受講後、上位トレーナーによる1年間のコンサルテーションとスーパービジョン(月1回以上)を受け、自分自身がセラピストとして4ケース(うちメインセラピスト3ケース以上)を終了し、かつ1ケース以上をスーパーバイザーとして修了に導くと認定機関内トレーナー資格申請の条件が整います。スーパービジョンでは、上位トレーナーやトレーナー資格研修者が上位トレーナーの指導の元実際のケースに対して遠隔あるいは即時指導を丁寧に実施します。来所型PCITの他、インターネットPCITへのスーパービジョンも認定対象ケースになります。

コンサルテーション・スーパービジョン費用:1年間月1回60分、月額10,000円(税別) ビデオ閲覧1時間10.000円(税別)(ビデオ閲覧費用が必要となるのは特定のセッションのみです)

ステップ3:認定申請
ステップ1、2が終了すると、PCIT Internationalに機関内トレーナー申請に必要な書類を送付します。申請のための費用を申請前にPCIT Internationalに収める必要があります(2021年2月14日現在90USD)申請書への記入についてもお手伝いします。機関内トレーナーに修了テストはありません。

トレーニングのタイムライン
機関内トレーナーになるには、イニシャルワークショップからスタートして最低2年間のインテンシブなトレーニングが必要ですが、スキルは着実に身につき、自身でPCITが実施できるようになるだけでなく、機関内でPCIT認定セラピストを養成できるようになります。